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曲がらねば世は渡れず / 2010年7月1日
速いもので、2010年の半分が過ぎました。

とても信じられません。

それだけの時間を費やした結果を得られていないから、信じたくないという方が正しいのかもしれません。

とかなんとか理由を探したところで、何も変わらないのであまり考えません。

6月頭、WWDC参加のために後先を本当に考えず、サンフランシスコへ行ってきました。得られた情報は即戦力になってiPhone4への対応とiAdの使用が済んで、審査の申請をしました。こうした情報以上に、その環境にすごく刺激を受けました。本当になんど思い返しても、環境がすごい刺激的でした。開発者だらけでカンファレンスに取り組んで、空き時間にチェックやコーディングを進めていく人たちがたくさんいて、思い思いの場所で思い思いにそれぞれのことに夢中になっているだけの空間には、異様ともいえる独特の空気がありました。

文化の違いという側面も無視できませんが、それを飛び越えてプログラミングという共通言語を持ったもの同士、という土台があるからこその環境だったのかもしれません。

観光予定は無かったのですが、幸いにも日本の友人がサンフランシスコの友人を紹介してくれて現地合流して、あっちこっちへ連れていってくれました。僥倖。サンフランシスコはその土地の形上「箱庭」と形容されるそうです。事実、サンノゼ方面へ連れて行ってもらったところ、一区画のスケールがサンフランシスコの4倍以上は軽くあって、こちらがアメリカスケールとのこと。そしてサンノゼまで来たらもちろん、インフィニティループへも行きました。感無量です。あれもこれも、ここから。

さて、一週間のカンファレンスを終えて、自宅に戻って来てからも頻繁に思い出してはモチベーションにしています。何もかも違いますが、頭の中で再現されるそれは、やはり刺激的です。

一年前、7月3日にiPhone3GSを持ちました。
十年前、MacOS Xのプレビュー版がリリースされたとき、Objective-Cという開発環境でアプリの開発をしていましたが、作ったもののビジネスにするにはコストがかかりすぎる、かといってフリーでリリースしたところで、のちのメンテナンスに労力が割かれるだけ、という結論でアプリの開発はやめました。

iPhoneが出たとき、それなりに興味を持って注視していました。やがて、appStoreができてアプリを作って売るための場所をAppleが用意しました。それで、SDKを先にいじってフレームワークに大きな変化はなく、十年前の知識から少し学べばできる、ということがわかってからiPhone3GSを新規契約したのが一年前です。

これを機種変更する形で、iPhone4にしました。

すべてのアプリはiPhone4のRetinaDisplayに対応させてあります。

そして、7月1日からiAdが始まりました。

これに対応させたアプリも申請済みです。

経済的な面で言えば、こんな悠長なことはやっていられません。
でも、これがボクの道です。

すごく楽しくて、ワクワクしていて、この先にあるものが見えているからこそ、今よりも先へ向かっているのです。

短期的には、あと二ヶ月。

長期的には、早くて三年、遅くて五年。

十年後、やっておけばよかったと後悔して、十年後から時間を飛び越えてやり直しをしに来た身と思えば、今の状態はそれこそ糧です。

しかし確たるものがなにもないので、本当に、不安の方が大きいですけどね。