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今年の話 / 2010年1月26日
あけましておめでとうございます。新年も変わらずよろしくお願いいたします。ま、読まれているかいないかは意識せず、マイペースにボチボチと、相変わらずやっていこうかと思っております。さて、数字の上では2010年、ということは人並みに理解しているのですが、感覚的にはさっぱりピンと来ません。年頭はいつもそうではあるのですが、特にこの数字がピンと来ないんです。先行したイメージがあるからなのでしょうね、きっと。今年は一体どんな年になるのでしょうか。国内は暗いニュースや暗い暗い展望の方がはっきりいってしまえば、とても現実的です。市井の立場では間違いなく景気云々の次元ではなく、年齢分布の偏りによる社会的制度の問題で、若年層、それも三十代が立場的に精神面がどんどん追い込まれていくことでしょう。もう少し辛抱です。世の中ってのは平等じゃありません。金もまぁそうですが、富もそうです。しかし富を生み出す情報の流れに関しては顕著です。金は持ってても黙ってる人多いですけど、情報はわりと振りまいてくれます。情報が社会に浸透する過程は、水の上から砂糖をパラパラと撒くのに似ています。水面に近い方に居ようとしていると、勝手に砂糖が降ってきて、新しい砂糖がきたことがわかります。それが薄まって広がって、水面の下の方届いて行きます。次々に出てくる情報技術系のサービスなどは砂糖です。そもそも、人の生活を豊かにすべき目的で創出される前提です。つまり、一年前の技術であっても、水面に近ければそれはもう味わい尽くした古い情報なのですが、深いところにいる人たちにとっては、それが新しいし周囲にも浸透しているので、やっと認識する。そして、世間一般的な情報になり、やがて常識の範囲内に収まるという流れです。テレビやラジオ、雑誌などといった編集を前提としたメディアのターゲットは、主にここです。水面に近いのは海外のテクニカル系サイトや噂系などが主軸でしょう。そして、私の立場は芸術家です。これらの技術を表現の道具として使うことに興味が集中しますので、他人の理解云々はどうでもいいし、金になるならない、なんてのは完全に私の価値基準の外にあります。それで結果的に常識で成り立つ社会からは排斥されているわけですが、それはそれでいいのです。生活に困らない程度の最低限の収入を確保せねば生きてはいけないので、それだけはとりあえずなんとかしなければなりませんが、私の活動の延長には、情報のブランディングという作業が控えています。根本的な思想は、情報技術は人々の暮らしを物理的なものではなく、文化的に豊かにするものであるべきだという気持ちがあります。だから、今だけで成り立つ小手先のサービスには多少の嫌悪感すらありますが、成り立っている間は次へのステップを考える示唆を多分に含んでいますのでらそれを看過するのは損です。そのために、半ば衝動的に、しかし自分の中の確固たる価値基準に照らし合わせて取捨選択をしていきます。その価値観の質を維持するためにも、なるべく水面に近い位置に、意地でも居ないと自分に納得がいきません。強迫観念はありませんし、そうして新しい技術を知り、熟知して業種によって合うか合わないかといったコンサルタント的な発想を持つことは、自分自身にとっても視野狭窄に陥ることがないので、メリット以外に思いつきません。デメリットとして強いてあげるならば、報酬が殆ど得られないといった金銭面だけです。私利私欲で動いていたら、こんなことはやらないでしょう。なので、それはまぁいつかそのうち帳尻が合えばいいなと悠長に構えるようにこころがけています。まぁなんとかなるでしょう。そうでも考えていないと、カネカネカネカネになって、楽しくないので嫌なのです。ビジネスの視点でみたら、愚の骨頂ですが、これは私のポリシーで、これを曲げることは死んでることと同意なので、変えられません。デフレの風潮が強いですが、結果的に自分自身にしっぺ返しがくるので、安けりゃなんでもいいという感覚は一定の理解は示しますが同意はしません。ですが、それを是とする文化は経済成長は見込めませんし、文化的に廃退していくことは簡単に想像できてしまいます。安いことに価値基準を置く思考に対しては、距離を置くように心がけています。
先に先にと前のめりの人生を進んでいて国外に目が向いているのですが、周囲からは「国内でろくなこともできていないのに海外で通用するわけがない」とも言われます。これももっともです。何しろ海外に店を出したりスタッフを用意したりするには金が要りますし、言語の壁もあります。物理的な距離だってかなり重要です。だからこれは正しい意見です。ただし、業種によって通用する意見です。例えば触ってわかるもの、聴いてわかるもの、写真、絵画、音楽などでこれは間違っていることは、実際に国内でダメでも海外で活躍されている先達がたくさんおられることが証明しています。これらにカスタマーサポートは必要ありません。言語も優先度は低いです。

なんだかんだで、結果的に一人でやっているわけですが、良くも悪くもあります。考えているときに電話があったり呼ばれたりすると、頭の中で組み立てていた内容がバラバラと崩れてしまうので、人が居るとなかなか作業がはかどりません。デザインなんかはそこまで集中力もってやらない方がいいので、人と作業してても問題ないのですが、プログラミングに関しては集中力が要ります。言葉にするのが難しいですが、頭の中で崩れやすい枠組みを作っていって、それを身を引いて眺めて細部を直して、また直して、ある程度の大枠ができたところで外から刺激があると、それがガラガラと崩れていきます。コーディングするだけならチームプレイがいいでしょうが、インタフェースのデザインをしながらアルゴリズム考えて実装して使ってみて、見栄えがいかに良くても使い勝手が悪いデザインはさっさと没にして、というのを繰り返しますのでチームプレイでやると人の仕事を潰すことが増えます。一人で黙々とやるのが今のところベストだという結論に落ち着いたのです。キャパシティ的にかなり無理があるのは承知の上ですが、現在もちうるリソース内で可能な限りギリギリのところまで拡張している感触です。そのうちに分業可能な範囲がもっと具体的に見えてくることですので、そうなるころには外注に出せるくらいの蓄えがあればとわりと楽観的に進んでます。

そんなこんなで1月が終わろうとしています。
今、自分が60歳になったときのことをリアルに想像して、自分がもう30歳若かったら、というのが今なんだと考えるようにすることで、目先の支払いとか汲々とした日常から目を逸らし、もっと俯瞰的な視点で進んでいきたいです。どっちにしても現実は現実として来るんですから、絡めとられないで中庸を歩きたいものです。